速度測定サイトの測定結果は、速度測定サイトまでの距離に影響を受けます。速度測定サイトでは、測定時のスループットを計測しています。スループットの理論値は次の式で求めることができます。
つまり、往復遅延時間が大きくなるとスループットは低下します。
多くの測定サイトは東京に設置されていますが、高松から東京までの光ファイバーの距離は約1,000km程度あり、光ファイバーを信号が伝わるだけで、往復10ms程度かかります。実際にはこの他に、東京までの数々のルーターやスイッチなどの装置を経由することによる遅延も加味されますので、測定サイトとの間の往復遅延時間は光ファイバーでの遅延も合わせると20ms程度かかります。
スループットを受信バッファー容量[RWIN]と往復遅延時間[RTT]の関係で表すと、次のグラフのようになります。
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※RWINサイズを拡大することにより、パケットロスが発生した場合に逆にスループットが低下する可能性もありますので、拡大する場合はご注意願います。
(詳しくはコチラ)
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往復遅延時間の影響で、測定サイトの測定結果が遅くなる場合には、複数台のパソコンで同時に速度測定することにより、近似的にスループットを測定することもできます。(参考2)
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