
その言葉、
“目の前の相手”にも言えますか?
SNSの向こう側にも、心を持つ相手がいます。
だからこそ、相手を傷つけない
言葉選びが大切です。
一方で、相手の姿が見えないからこそ、
自分を守る慎重さも必要です。
誰とでも話せて、どこまでも広がる
SNSだからこそ、
その自由の裏には、
見えにくい危険が潜んでいます
つながる前に、まず「守る」こと。
今、すべての人に求められているのが
「SNSネットリテラシー」です。









SNSネットリテラシーとは?
SNSを安全に使うための、ちょっとした気配りや判断力のこと。
SNSネットリテラシーって、実は特別なことじゃありません。
「この写真、大丈夫かな?」「この言葉、誰かを傷つけないかな?」
そんなふうに、投稿の前に少しだけ立ち止まること。
その小さな意識が、自分や大切な人を守る力になります。
SNSでは、表情も声のトーンも伝わりません。
だからこそ、言葉の選び方や伝え方、見極める力はとても大切。
思いやりと冷静さを持ってSNSを使う力を身につけましょう。


SNSネットリテラシーは
なぜ大切?
軽い気持ちでの発信が、自分と他人を傷つける恐れがあるから。
SNSでは、自分の趣味を発信したり、気になる情報を収集したり、遠くの人と交流するなど、上手に活用すれば、いろいろな楽しみ方ができます。
しかしSNSは楽しく便利な一方で、
使い方を誤ると、思わぬトラブルやリスクにつながることもあります。
知らぬ間に人を傷つけたり、個人情報が悪用されたり、誤情報が拡散されることも。
SNSは情報の発信力が強い分、慎重に使わないと大きなリスクを生むことがあります。


実際に起きた
SNS上でのトラブル
「そんなつもりじゃなかった」が通じないSNSの現実。
SNSでは、軽い気持ちの投稿が思わぬ炎上やトラブルを引き起こすことがあります。
実際のトラブルを例に、SNSネットリテラシーの大切さを見つめ直してみましょう。
-
個人情報の流出
SNSでの発信内容や位置情報から自宅や行動パターンが特定され、ストーカーや空き巣被害につながることがあります。
投稿内容の公開範囲がすべての人になっていたり、メッセージを誰からでも受け付ける設定になっていると被害が拡大する恐れがあります。
-
ネットいじめ・誹謗中傷
SNS上で悪意のあるコメントや誹謗中傷、プライベートな写真の拡散が行われ、被害者が深刻な心理的ストレスを受けることがあります。
拡散性と匿名性の高いSNSでは、不特定多数からの攻撃が一気に広がり、最悪の場合、自ら命を絶ってしまう悲しい事例もあります。
-
炎上・デジタルタトゥー
軽率な投稿や不適切な行動の動画・画像がSNSに投稿され炎上し、個人や企業が社会的制裁を受ける事例も多発しています。
いわゆる「バイトテロ」などがその一例です。炎上によって店が破産に至ったケースもあります。
-
高額課金・詐欺被害
無料のゲームで遊んでいるうちに、気づかないうちに有料サイトへ誘導されるケースがあります。
保護者のアカウントを使ってプレイしていた場合、登録されているクレジットカードからそのまま支払いが行われてしまい、本人の自覚がないまま高額な課金をしてしまうこともあります。
-
援助交際・パパ活の被害
SNSで知り合った相手と援助交際やいわゆる“パパ活”を通じて関わる中で、売春や恐喝、薬物の使用といった犯罪に巻き込まれるケースが見られます。
中でも若い女性は狙われやすく、軽い気持ちで始めたやりとりが、取り返しのつかない問題につながることもあります。
-
違法なアップロード
好きなキャラクターやアイドルの写真をアップすることが、法律違反になると知らない子どもは少なくありません。悪気がなくても、その行為が著作権侵害にあたり、法的なトラブルに発展することもあります。
実際、SNSでの反応が良いからと次々に投稿していた結果、逮捕に至ったケースも報告されています。




安全にSNSを
使うための心得
ポイントは目の前の相手に話すつもりで使うこと。
SNSを楽しく活用するには、画面の向こうには人がいることを忘れないようにしましょう。
言葉や写真の「伝わり方」を想像し、発信内容に未来の自分が後悔しないか想像し、
つながる前にひと呼吸おいてみましょう。
-
個人情報の扱いは大切に
知らない誰かに、本名、顔、居場所などが伝わらないよう注意しましょう。
不用意な公開が、トラブルや犯罪のきっかけになることもあります。
-
自分の発信には責任を
一度ネットに載せた情報は、完全に消去することが難しい場合があります。
将来の自分が後悔しない発信を心がけましょう。
-
他人の情報には配慮を
他人の顔や言葉を投稿する際は、事前に許可を取りましょう。
SNSには、自分以外のプライバシーも関わっていることを忘れずに。
-
情報は複数視点で確認を
ネット上には誤情報や悪意あるデマも含まれています。
拡散前に、信頼できる複数の情報源で情報の出所を確認する習慣をつけましょう。
-
パスワード設定は強固に
簡単なパスワードや使い回しは、アカウント乗っ取りの原因になります。
定期的な変更や二段階認証の設定で、リスクを減らしましょう。
-
トラブルは即ブロック
怪しいメッセージが届いたり、誹謗中傷や嫌がらせを受けたりしたときは、やりとりを続けず、ブロックや通報ボタンで対処しましょう。


